私立織愛学園＊８０

[学園二階/廊下]

…………っ…！……

(職員室に持ってくよう頼まれたダンボール箱をふらふらとした足取りで運んでいればいきなり後ろから生徒に声を掛けられ驚いた拍子にダンボール箱が手から離れそれを自分の足に直下させ声に出せない痛みと共にその場に蹲り)

【たいき＼(^o^)／】

　
[学園二階/廊下]

うわ…いってー…
(部活が終わって音楽室の鍵を返しに職員室に向かう途中常盤の痛そうな出来事に遭遇し思わず声を漏らして)

【絡みあげ！】

[学園二階/廊下]

→深町さん

…………こんばんは、

(蹲り片足をおさえながら痛い痛いと子供のように呻いていれば相手の声が聞こえ反射的に顔を上げればはっとしてとりあえず涙を拭いて立ち上がり軽く頭を下げて)

【よろしく～！】

　
[学園二階/廊下]

常盤さん

ども～
……大丈夫？
(ぺこっと軽く頭を下げて挨拶をすれば流石に目の前で起こったことをスルーは出来ず相手に少し近付いて様子を尋ね)

[学園二階/廊下]

→深町さん

……だっ大丈夫…です。←

(相手が近寄ってきたことに軽くぎょっとして小さくありがとうと口に出すとさっさとこの場を去ろうと体を屈めダンボール箱に手を掛けるが重いのかなかなか上がらず慌て始めて)

　
[学園二階/廊下]

常盤さん

て…っ、手伝います！
(なかなか荷物を持ち上げられない相手を見れば誰か手伝ってあげなよと思って周りを見回すも辺りに人はおらず少し迷った末段ボールの反対側を掴んで)

[学園二階/廊下]

→深町さん

えっ。……あ、ありがとう。

(手伝うと言ってくれた相手に一瞬驚き声を漏らすものの素直に嬉しく表情を柔くさせお礼を言い自分も相手とは逆の方を掴み持ち上げ)

　
[学園二階/廊下]

常盤さん

常盤さん、非力なの？
(体を横にずらして段ボールの脇から相手を見れば失礼なことを真顔で尋ねて)

[学園二階/廊下]

→深町さん

ひりき……、

(頭が悪いため相手の言った単語の意味が分からず確かめるようぼそっと口に出した後なんとなくの意味を推測すれば"うん"と頷き、続いて深町側のダンボール箱の方が高く持ち上がっていることに気付けば自分がとても情けなくなり)

だって俺、女の子より力ないみたい。←

　
[学園二階/廊下]

常盤さん

あっ、ちょ、あたしが怪力みたいじゃん！
もっと頑張ってよ！←
(相手の言葉に自分も段ボールの傾きに注目すれば文句を言いつつ少し段ボールを下げて)