私立織愛学園＊８０

ｰ寮/四階ｰ→自室

遅くなったけどチョコ置いとくね。今までコロッとバレンタインの事忘れてました、ごめんなさい

(例の彼の部屋の前に屈み白色でラッピングされた物を置くと小さく頬を緩め、思い出したようにメッセージカードを取り出すと懐からペンを取り出し『お返しは全身チョコレートまみれでリボンを巻いてきてね(ﾊｧﾄ』とむふふと端から見れば引くだろうニヤニヤしながら書き込むとそっと袋の下に挟み自室へ戻って行き)

………あぁ、想像だけで美味しそう

【なんだコイツ(爆)あげ落ち´｀】

［寮/談話室］

あー！渡しそびれちゃった（談話室の椅子に座りカバンの中を漁っていれば綺麗にラッピングされた箱を取り出してガクッと首を落とし）

<中庭>

うーっ、寒い！
早く暖かくなんないかなー
肉まん食べたーい！
(マフラーで口をかくし、手にしたカバンをぶんぶん振り回しながら寮に向かって歩いていて)

【あげ】

<寮/談話室>
朱音

ぶぇーっくし！
(扉の前で盛大にくしゃみしたあと、扉を開けて中に入り鼻をごしごし擦り)

あー、鼻かゆい。
送り忘れちゃったなー

【恭介に変更！あげ←】

［寮/談話室］

恭ちゃん

あっ
恭ちゃんっ！（誰か入ってきたと思えばラッピングされた箱をカバンの中に慌てて隠して）

花粉症？

<寮/談話室>
朱音

んあー、朱音か。
花粉ってもう飛んでるの？
(首をかしげそんな時期かと目を細めて笑ってみるが、相手の隣に座り)

花粉症か、風邪かわかんねーなー
朱音は……何してたの？

［寮/談話室］

恭ちゃん

飛んでるらしいよ？
私花粉症じゃないから分からないけどね（首を傾げれば友達が花粉だーとか叫んでたのを思い出し言って）

私？
うん……ば、バレンタインのチョコがね（歯切れ悪くそう言っては苦笑いしてえへへと笑ってみせ）

【遅くなった、ごめんね】

<寮/談話室>
朱音

あー
そうなんだ。やな季節になってきたなー
(眉尻を下げ風邪かと思ったと小さく笑い、相手の言葉にちらりとカバンへ視線を送ったあと目をカッと見開いて)

だ、誰にあげるんだよ！
も、ももももしかして彼氏かっ？！

［寮/談話室］

恭ちゃん

みんな風邪かと思うらしいけどね（相手の反応に小さく笑ってはいきなり目を見開いてどもりだした相手に驚きの表情を浮かべ焦りながら喋り）

な、何言ってるのよ！
んな、訳ないでしょっ！

<寮/談話室>
朱音

あ、そっかー
…………良かったぁー
(ホーッと安堵の息を吐き出し、胸を撫で下ろしながらソファに寄りかかり想像したらしく泣き言をぼやき)

朱音に彼氏とか
朱音に彼氏とか
朱音に彼氏とか

……………俺、兄貴に絞められる！