私立織愛学園＊７９

<談話室>

雛

なんだよお兄様って←
(相手の慌てっぷりに一瞬目を見開き片眉を上げ苦笑いし隠した場所をチラ見してそこに手を伸ばし)

こらっ何見てたっ!!

〈談話室〉
お兄ぃ

………うー…
(相手の怒鳴り??声にビクッと肩を揺らし、ゆっくりクッションの下から料理本を抜き出すと目をそらしながら差し出して)

お料理……出来るようになりたいなーって思ったの…よ？

<談話室>

雛

なになに…彼氏につくって上げたいレシピ集…
(本を差し出す妹から本を受け取り難しい表情で本を見てタイトルに怪訝な表情をするも小さくため息をつき妹の頭に器用に本を乗せ)

こんなのに頼らなくても
俺に聞けばいいのに

お弁当作ってやりたいんだろ？
…その……か、彼氏に←

〈談話室〉
お兄ぃ

……うん
お、教えてくれるの？
(恥ずかしそうにこくりと頷き、頭に乗った本を両手で持つとぱぁっと笑顔を浮かべ相手を見上げて)

<談話室>

雛

……………あったり前だろ？←
("かわいい妹為…だもんな"と口許を緩ませやんわりと笑えば笑顔の妹の頭を撫でて)

しっかしお前が料理なんてな←

〈談話室〉
お兄ぃ

ありがと、お兄ぃ
頼れるのはお兄ぃだけだよ……こーゆーのだけわ
(頭を撫でられるとにかにか笑いながら感謝を口にし、ぎゅっと本を抱きしめ恥ずかしそうに口を尖らせると)

………菊乃さん譲りだもん
お父さんは…相談したら泣かれそうだし………お弁当作れば一緒の時間増えるかも…でしょ？←

<談話室>

雛

あーその言葉に弱い自分が情けないよ←
(妹に弱い自分に苦笑いをしながらもどこか嬉しそうに笑って)

母さんも料理の腕前ヤバイもんな
…あーなんか妬けちゃうねぇ
俺に泣いて縋ってきた雛が
いつの間にか彼氏できちゃってさ←

(寮屋上)

お…浴衣美人……
(屋上からみた時道に浴衣カップルが見えフェンスに寄りかかりながらボソッと呟くと振り返り座り)

夏祭りかぁー…

【あげたいき】

〈談話室〉
お兄ぃ

うー……
うるさいなぁ、小さい時だけだよ泣いてたのは…
(クッションを手に取り、昔の話を出されると不満げに投げつけて)

菊乃さんの料理…どーしてあんなに壊滅的なんだろね？←
(眉尻を下げ、困ったように笑って首をかしげ)

<談話室>

雛

んでいっつも俺がおんぶして帰るんだよな…っと
(目を細め昔を懐かしむように話せば相手が投げつけたクッションをキャッチし母親の話になれば苦笑いをし)

雛、お前もなかなかだぞ？←