私立織愛学園☆72

寮/中庭

▼佐藤さん

お､驚くよ｡なななんか､怖いもん…君｡

……え？多いって？もしかして幽霊とか？…………ぎゃああああ!!な､なんとかできない?!ねぇ！見えるんでしょ?!見えるなら払うこともできるんじゃあ…！

(倒れ込んだ体勢を正すとそのままベンチに腰を下ろすことにし相手に格好といい表情といい不気味なことを恐る恐る指摘すると"あ､怖いって言っちゃった｡またまずいこと言っちゃった"と日頃の失言に対して心中で反省するものの､相手の奇妙な発言にコンビニ袋を抱きしめ身を縮めながら叫び声をあげ)

　
［中庭］
一ノ瀬先生

………。
また、ってよく言うんですか←

そんなに騒ぐと彼らが…あ、ほら今先生の肩に白くて細い手が………

冗談ですけどね
（じっと相手を見つめたあといとも簡単に心を読み相手が思っていたことに対しての疑問を投げかけ、ふと真顔になれば相手の肩を指差しながら洒落にならないようなことを言ったあとケロッとして冗談だと訂正し）

　

寮/中庭

▼佐藤さん

…な､なんで?!なんで分かるの僕の言ったこと！………………

ぎぃやあああああ!!!誰か！誰か助けて！お願いいいい!!!!

(心中で呟いた言葉に対して不思議にも相手に問われ目を丸くし驚いた表情を見せるが､次の瞬間相手の指摘に肩を一度見た後直ぐに目をそらし何も見えないようにとベンチの上で蹲り最後の相手の声は恐怖で耳に入らなかったのかヒステリックに叫び始め)

　
［中庭］
一ノ瀬先生

……あちゃ

すみません、ちょっとやりすぎました←
先生、落ち着いて…大丈夫だから
（思った以上に騒ぎ出した相手を見て目を丸くしやりすぎたと内心思えば優しく相手をぎゅっと抱き締めて落ち着かせるように背中をぽふぽふと撫でてやり）

私といれば何もしてきませんから←

　

〈談話室〉

………。
(自販機で購入したペットボトルの水を額に当てながらソファに深く腰掛け、目を瞑り深く息を吐いて)

はぁー…………

暑さに当てられるなんて年だな俺も……

【あげ】

寮/中庭

▼佐藤さん

助けて！誰か助け､て……………なな何か乗ってるぅ！重いいい！背中が重…………って…あ､ありがとう｡

(必死に助けを求め叫ぶ中､相手に抱き締められているとは知らず突然背中に重さを感じれば再び悲鳴を漏らすが､顔を上げ相手が近くにいることが分かれば落ち着き始めゆっくりと体を前に向け正常な座り方に直し､力なく笑うとお礼を言い続け)

君は怖くないの…？

　
［中庭］
一ノ瀬先生

ハイ、
よく出来ました
（相手がやっと落ち着けば年相応な笑みを浮かべて相手から離れ隣に腰掛けるとベンチに手をついて相手の方に顔を向けて怖くないのかという問いかけにｺｸﾘと小さく頷き）

もうずっと見えてますから
他の人にわからないことがわかるって素敵です←

　

寮/中庭

▼佐藤さん

恥ずかしいところ見せちゃったね｡昔から苦手で､そういうの｡ごめん｡

(相手にちらりと目をやり隣にいることを確認すると安堵な気持ちになり落ち着いた様子で話し始め相手の妖しかった先程とは違う女の子らしい笑顔を見れば"あー怖かった"と微笑み返し)

素敵かぁ…じゃあ本当にいるんだ？幽霊とかって｡

　
［中庭］
一ノ瀬先生

いえ、大丈夫です
（目を細めて相手に微笑みかけたあとﾎﾞｿﾘと"面白かったんで"と聞こえないくらいの声で呟き、背もたれに寄りかかれば空を見上げながら話し）

私に見えているのが幻覚じゃなければ…そういうことになります

　

寮/中庭

▼佐藤さん

(大丈夫だと言われると"よかった"と柔らかく微笑み次に相手が何か呟いたことは分かったものの小さく聞き取れなかったため首を傾げるが空を仰ぐ相手の横顔を見つめ)

幻覚なんかじゃないよきっと｡僕ね､信じてたけど実際見たことはないんだ｡だから凄いや､えっと……さ､佐藤さん？←