私立織愛学園☆70

<寮屋上>

千尋

……しょうがないでしょ、びっくりしたんだから。
(凄い声と言われるとふて腐れた様に前を向き呟き、顔を覗かれると素直になれず反対のことを言い)

……………、全く←
……離してくれると嬉しいんですけど←

【寮/屋上】

≫玲奈

…ごめんって、可愛い可愛い。

(ふて腐れる様子を見ると僅かに眉を下げて宥めるように頭をポンポンと叩くように撫で付けるも、何やら凄く辛辣な言葉を吐かれてしまえば驚くも全く離す気配はなく←)

俺は凄く逢いたかったのに、相変わらずつれないな。……離す訳ないだろ。やだ←

<寮屋上>

千尋

…………っ、

……声、枯れてる。
(嫌と言われると恥ずかしくなってきたのか微かに顔を赤くし、諦めたのか前を向いたまま小さく呟き)

【寮/屋上】

≫玲奈

…そんなに離れて欲しいなら離れるけど？嫌がらせたくないし。

(微かだが赤くなった顔を見ると内心可愛い等と思うが口には出さずわざとらしく問い掛けて顔のみを離し、声の事には苦笑しつつ)

うん、暫く公演続きだったから。いっつもこんな風になるんだよなー…。

<寮屋上>

千尋

…………。
(ゆっくり相手の方へ向き直すとぎゅっと抱きつきため息をつき)

…公演、もう終わったの？

【寮/屋上】

≫玲奈

……あげる、寂しがり屋の玲奈ちゃんが寂しくならないように。

(向き直るまでを眺めるも不意に抱き付かれると微かに笑みを湛え、いつも身に付けるネックレスをポケットから取り出して勝手に相手の首に付け)

終わったよ、一応学生だから片方ばかりって訳にはいかないし。

<寮屋上>

千尋

………、ありがと…。
(ﾄｯﾌﾟを手に持つとしばらく眺め顔を上げると小さく微笑み)

そっか…、じゃあもう学校くる？

【寮/屋上】

≫玲奈

いいえ、俺が使ってた奴だけど。
(自分もつられて微笑を湛えるとふと首元を見やり装飾を眺めた後、問い掛けには頷くも何故か我が儘のような言葉を残し)

明日からはちゃんと行くつもり、後二日ほど休みたかったんだけどね。疲れた。

<寮屋上>

……ううん、嬉しい。
大事にする。
(首を横に振るとﾄｯﾌﾟを握りしめ相手の胸に寄りかかり、我が儘を聞くとふっと笑い)

…駄目だよ、ｻﾎﾞﾘは。
荒井先生が怒るよ←

【寮/屋上】

≫玲奈

…なら良かった、又ちゃんとしたのは新調するから。

(寄り掛かる相手の頭を軽く撫で遣りつつ呟くように言えば手持ち無沙汰に髪をといてみて、教師の名が出れば複雑そうに眉を寄せながら溜め息を吐いて)

荒井先生か、…バレたら何やらされるか分からないしな。でも授業中寝るよりはマシかなァって。