私立織愛学園☆65

<→鈴部屋前>

(ぼーっとしているも体が冷えてきたのか談話室を後にすると階段をあがって部屋へ向かおうとするが、四階につき足を止めると部屋とは反対方向へ歩き幼なじみの部屋の前まで来ると片手を首に当て少し考えたあとベルを鳴らし)

…鈴……、起きてる…？

[寮/自室]

→蜜兄

ふぁい‥‥

(未だ不機嫌なままベルの音がするとそう返事をし、その後に続く幼なじみの声を聞けばさっきまでの表情とは打って変わって笑顔になりパタパタと玄関へ行き扉を開け)

蜜兄だぁ！
ふふ、早く入って早く！

<鈴部屋>

鈴

なんだ、元気そうじゃん

(出てきた相手の様子に安心したように表情を緩め言えば"はいはい"と続け中に入りドアを閉めると靴を脱ぎあがり)

[寮/自室]

→蜜兄

心配してくれてたの？

(からかうように微笑んでそう言えば、机には向かわずベッドに座ってお気に入りのぬいぐるみを抱いてニコニコしながら相手を見)

<鈴部屋>

鈴

いや？
…何か言いたそうだったから
(意地悪っぽく小さく笑えば否定の言葉を言いベッドの下に腰を下ろせば胡坐をかき目を伏せ)

[寮/自室]

→蜜兄

‥‥なぁんだつまんないの。

(と、ﾌﾟｸっと頬を軽く膨らませて言えば相手の言葉を聞いて思い出したように机へ向かいアルバムを取ってくると隣に座り嬉しそうな表情で話しかけ)

ほら、見てこれ！
京くんがねバレンタインのお返しにって旅行に連れてってくれたんだよう♪

<鈴部屋>

鈴

へぇー…見せて？

(安堵した様子でくすっと笑うと話を聞き微笑み隣に座る相手を見てアルバムに手を伸ばし)

よかったね、楽しい思い出ができて
…どこ行ってきたの？

[寮/自室]

→蜜兄

えへへっいいでしょ～。
ヨーロッパに行ってきたよっ！

(終始笑顔で写真を指しながら話を続け、話終わるとふぅと息を吐き)

でもね、蜜兄もいたらもっと楽しかったのにな‥‥。

<鈴部屋>

鈴

いいね、ヨーロッパ
パリ？ロンドン？

(アルバムに目線を落としながら相手の話を聞けば写真からわかる楽しそうな光景に頬を緩め笑いながら話し、次の言葉を聞けば相手に目線をあげ眉を下げ微笑み)

しょーがないよ、兄妹水入らずのとこ邪魔できないし

でも…そのうちどこか出掛けようね、3人で

[寮/自室]

→みっさん

確か、京くんは北欧って言ってたよ！

(自分がどこに行ったのか定かでないのかそう言えば、"ほらオーロラ！"と興奮気味に綺麗なオーロラの写真を見せ次の言葉を目をｷﾗｷﾗさせて聞き)

うんっ！絶対だよ？

鈴、蜜兄ともたくさん思い出作りたいもん。