私立織愛学園＊57

<寮屋上>

山下くん

……ﾌｧﾝだから、
少しだけでいいから妬いてほしかっただけ。
(ﾌｧﾝを強調して言うと再び膝に顔をふせ)

〈談話室〉
蜜

……良かった
ちょっと心配だったのよね
(黙りこけた相手を見てにまっと悪戯を閃いた子どものように笑い、肩から相手の頭をずらして膝に頭を乗せてやり)

どーだ！
甘えるなら膝枕じゃない？
(ぽふぽふ頭を撫で、小動物を相手するように終始笑顔で)

【寮/屋上】
瀬戸

なるほどね。
(早く言えよそこくらいと相手の背中軽く叩いて妬きもちか…と相手を見ながら呟き)

可愛い面もあるんだな、クールビューティでも。
(まぁそっちの方が好きだけどと普通に笑って)

<談話室>

白雪先輩

心配…？なんでですか？
(目を開けると不思議そうにきょとんとしながらちらっと相手を見て言いいきなり体制を変えられたことに仰向けで膝に頭を落とすと目をぱちくりさせ)

………そうですね、なかなかいいです
(偉そうに小さく言葉を洩らすともぞもぞと体を相手の方に寝返りをうち目を瞑ってお腹に顔を当て)

<寮屋上>

山下くん

…っ…あのねぇ…
……………。
(相手の反応にﾊﾞｯと顔を上げいろいろ言いたそうにするが堪え)

………なんでもない。

【寮/屋上】
瀬戸

そういうギャップはモテる。
(全面に出すんじゃなくてちらつかせて出すんだぞ～、男は弱いからと相手の反応に何故か大爆笑し始め)

〈談話室〉
蜜

んー…
元気なさそうとか、淋しそうだと気にならない？
(首をかしげ、可愛い後輩じゃないとにこにこ微笑み)

あ、眠くないの？
(ぽすぽす背中を叩き)

<寮屋上>

山下くん

………………。
(なぜ笑われてるのかわからず唖然とし、まったく脈がなさそうなことに最早諦めはじめﾎﾞｰｯと相手を見)

珍しいよね、そんなに笑うの。

<談話室>

白雪先輩

あー…それは気になります…

(相手のお腹に顔を埋めながらうとうとした声で答え"先輩いい匂い"と目を瞑りながら続けると目を開けちらっと相手に目線を向け)

眠くないです…あの、これじゃドキドキして寝れないですよ

【寮/屋上】
瀬戸

いやっ、しどろもどろとか思ったらなんか小動物思い出して。
(久しぶりにこんな笑ったわと腹擦りながら前屈みに俯き、ヒ～ッ……と自分を落ち着かせ)

初めてみたからよ、瀬戸ちゃんのそういう部分。
(可愛げあんじゃねぇかと続け)