BL学園 59

保健室

…ったく…何で俺が…犬はんに噛まれなあかんねん…(気が緩んでいるせいか、普段は使わない一人称を使いブツブツと文句を言いながら、絆創膏を指に貼り)

【あげさげ】

[中庭]

今日も晴れで良かった…
(目を細め欠伸する)

【あげさげ】

図書室>

……。
(普段ならいかない図書室の奥で、椅子に座って１人静かに一冊の小説を読んでいたが眠気に負け開いた本にうつ伏せて眠ってしまっていて)

……ん…、
ﾁｭｯﾊﾟ………紅蓮………味…。すぴすぴ…zZ

(意味の分からない寝言を呟き、睡眠中で)

【あげさげw】

図書室

(借りていた本を返しに来た所、愛しい人の姿を見つけ)あーあ…こないな所で無防備に寝はってからに…

(暫く見ていると寝言が聞こえ、ははっと小さく笑い頭を撫で)…紅蓮味、試してみますか？……って寝てる相手にちゅーしてもなぁ…(恥ずかしそうに頭を掻き着ていた自分の制服の上着を肩にかけてやり、本を戻す為にその場を離れる)

【繋げあげさげｗ】

図書室>

……ん…

…わ!!やば!!
寝ちゃってたよ俺ぇ……。
(垂らしかけていた涎をジュルっと吸い上げ慌てて体を起こすと肩からパサリと上着がずれ落ちて)

……え？
…………誰のだろ…？
(ゆっくりと落ちた上着を拾い上げれば、フワリと心地よい匂いがしてギュッとそれを抱きしめればキョロキョロと頭に浮かんだ人物がいないかと辺りを見渡して)

……先輩………!!

【わーぃ(*´∀｀*)
繋げ返しあげさげ☆】

図書室>

はぁ…
もう居ないよな……
(上着を抱きしめたまま机に頭を置き、ボーッと思いを馳せて)

……あ～…。
勿体ないことしたな…

【あげさげ】

図書室

はぁ……なるほどな。
(幾何学的変分の本をパラパラとめくり、内容を理解した上でパタンと本を閉じ眼鏡のフレームを指で軽く上げて、本を借りる為歩き出し)

あれ、起きはったんや？
(チラリと横目で見て、おはよーさんと付け足しニッコリ笑うが恥ずかしさからか何事もなかったように受付へ向かう)

【あげさげｗ】

図書室>
紅蓮先輩

………へ？

……あ!!あぁーっっ!!!
先輩だ、先輩っ♪
おはよ!!

(ボーッとして上着を抱きしめていると声が聞こえ顔を向ければパァァァっと笑顔になってテンション上がり)

【あげさげ(*^□^*)w】

眞樹はん

ホンマ、眞樹はんは元気やねぇ…
あ。それ、もうよろしい？
まだ使うならええけど。
(眼鏡をカッターシャツの胸ポケットに入れ借りた本を小脇に抱え、自分の上着を指差し)

図書室>
紅蓮先輩

え？あ…
うん、ありがと先輩
(名残惜しそうに上着を相手に差し出して)

そらぁ、眞樹様だから元気に決まってんでしょー？
睡眠取ったしパワーアップだよ!!
(ふふんっと得意げに言えば親指をグッとだして笑い)