>>576【続き】
刑事・物理学者・探偵・超能力者など、数々の魅力的な主人公を生み出してきた東野氏。2020年に発表した『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』で謎解きをする主人公は、元マジシャン。以前はラスベガスを拠点に活躍し、現在は東京でバーを経営。卓越したマジックと巧みな人間観察能力を持ちながら、金にシビアで、息を吐くように嘘をつくという、超個性的なキャラクターだ。
製作陣が原作サイドへ映像化を打診し、実写版ガリレオシリーズ制作の流れから主人公・神尾武史の配役に福山の名前を挙げると、福山のことをよく知る東野氏は、「それは当然でしょう」と快諾。その後、福山に打診し、こちらも快諾。 「またいつかお仕事ご一緒できたらいいですね」という会話もしていたという2人。早くもその話が実現することとなった。実は東野氏が本作を執筆したきっかけも、福山の「ダークヒーローを演じてみたい」という言葉にあったという。