>>146【続き】
打って変わって明るい朝靄のような光に照らされ、薄布がなびく中、目を閉じて佇む福山。始まったのは「Good night」。歌唱前に「初めてのヒットを体験させてくれた曲」と紹介した通り、キャリアにおけるターニングポイントとなった1曲である。ここで、今夜の折り返し地点を迎えて赤のロングシャツに衣装チェンジ。メインステージへ戻っていく。「本当にこの1年間、大変な世界になってしまいました」とコロナ禍に言及すると、「僕らの命と生活を支えてくださっている医療従事者の皆様、そしてエッセンシャルワーカーの皆様、本当にいつもいつもありがとうざいます」と感謝を述べ、自身のラジオにも生の声が届いている、と報告。「ある看護師の方から“現場の若い医師が『AKIRA』収録の「ボーッ」という曲を聴いて救われた”というメールが届いて。音楽が、歌詞に込めた思いが届いているんだなと改めて知ることができて。こちらのほうこそ感謝しかありません」と想いを噛み締めた。我慢が今しばらくは続く状況を福山はしっかりと踏まえつつ、「そんな中で今夜はバラードという音楽のスタイル、バラード楽曲でリラックスしていただければな、と。なんだったらご自宅でくつろぎ過ぎて、聴きながら、観ながら寝ちゃっても構いません(笑)。見逃し配信もございます」とユーモラスに呼び掛けた。